みなさん、リーダーシップと聞いてどんな事を思い浮かべますか？
・みんなを引っ張っていく力
・統率力
・牽引する力
・まとめ役
など様々な意見が飛び交うでしょう。
僕自身としても、「次世代リーダーの人間学」というテーマでブログを書いているので、非常に興味深い内容だったので紹介させてください。
ソニー創業者 伊深大（まさる）
大企業ソニーはご存じでしょうか？
そのソニーの創業者である「伊深 大（まさる）」さんのお話。
実は、現役を退いた伊深さんの講演の際のお話。
ある講演会で、1時間ほどリーダーシップの話をされたが、
ある女性から質疑応答のタイミングでこんなひと言
「失礼ですが、今の話はよくわかりませんでした。
私のような主婦にでもわかるように話をしてくれませんか？」
そういうと、伊深さんも懐が深いですね。
ニコッと笑って、こんなお話をされました。
落書きをするな
ソニーの社長時代、最新鋭の設備を備えた厚木工場が完成。
世界中から大勢の見学者が来るようになった。
ただ、1番の問題だったのが、、、、、、
「便所の落書き」
会社の恥だからと工場長にやめさえるよう指示を出し、
工場長も徹底して通知を出した。
それでも一向になくならない。
そのうち「落書きをするな」という落書きまで出て、
しょうがないかな、、、と諦めていた。
落書きがなくなった真相は？
すると、しばらくして工場長から電話があり
「落書きがなくなりました！」と言います。
「どうしたんだ！？」
と聞くと、
「実はパートで来てもらっている便所掃除のおばさんが、かまぼこの板２、３枚に
“落書きをしないでください。ここは私の神聖な職場です”
と書いて便所に貼った。
そうすると、ピタッとなくなりました。
リーダーシップとは？
この落書きの件で、私も工場長もリーダーシップを取れなかった。
パートのおばさんに負けました。
その時に、
リーダーシップとは上から下への指導力、統率力だと考えていましたが、誤りだと自覚。
リーダーシップは【影響力】なんだと認識しました。
もちろんリーダーシップとは上から下への指導力、統率力が基本にある、それは間違いではありません。
ただ、自分を中心として、上司、部下、同僚、関係団体・・・その矢印の向きは常に上下左右。
だから、上司を動かせない人に部下を動かす事はできない。
上司を動かせる人であって、初めて部下を動かすことができ、
同僚や関係団体を動かせる人であって、初めて物事を動かすことができるんです。
良きリーダーとは、良きコミュニケーターであり、
人を動かす影響力を持った人を言うのではないでしょうか？
最後に
リーダーシップとは時と場合によって様々に変化していく。
固定的なものではありません。
戦場においては時に中隊長よりも、下士官の方が力を持つことがある。
あの便所においてはパートのおばさんこそがリーダーだった。
そうやって自分が望む方向へ、相手の態度なり行動なりが変容することによって初めてリーダーシップが成り立つ。
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