※このページは2025年1月20日に作成されたものです。
「初めてチームを持ったけど、チームの運営って何だろう・・・?」
「プレイングしながらマネージャー業務するけど、正直プレーヤーとマネージャーの違いが分からない・・・」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
はじめまして!
現役営業所長のなおキングと申します。
日本の未来に危機感を覚え、大人にも子どもにも教育を与えたい。
「教育を通して日本の未来を変える」と思っています。
そのためには、これからの日本を背負う、若手のリーダー教育に力を入れています。
今回はそんなプレイングマネージャーや、チームリーダーに向けて自分が学んだ実体験と共に、本からリーダーシップをお伝えしていこうと思います!
参考書籍は
「プレインングマネジャーの基本 〜伊庭正康〜」

最高のチームを作るプレイングマネジャーの5つの心得
結論からお伝えすると、
心得1:「自分でやってしまいたい」を捨てる
心得2:任せられるマネージャーは“今”ではなく“1年後”に視点を置いている
心得3:ブレない判断基準を持てば、業務量を3割減らせる
心得4:あなたがいなくても勝手に動くチームを目指せ
心得5:「仕事が回る」がゴールではない。現場からイノベーションを起こせ
です。
それでは一つ見ていきましょう。
心得1:「自分でやってしまいたい」を捨てる
◼️実績がある人ほど、要注意
きっとこの記事を呼んでる方は、プレイヤーとしては一流で数字を残して、チームリーダーやマネージャーとして、チームを任せられていると思います。
つまり、プレイヤーとしてある程度の数字を残してきてるはずです。
だから
「自分でやってしまいたい衝動」
に駆られやすいです。
著者はこの事をプレイングマネージャーが陥りやすい、
「自分でやりたい中毒」
と呼んでいます。
この衝動こそが、
「いつも忙しい」
「部下が育たない」
と言うあなたを悩ませる問題を引き起こす元凶です。
僕自身も営業所長をしていて、
支社の数字が悪くなったら、最悪自分が売ればなんとかなる!と思って、
いざという時には毎回でしゃばってプレイングをしていました。
他にもこまかい事務作業や、パソコン業務なんかも、
「結局教えるのもめんどくさいし、自分でやった方が早い。
まぁ今度また教えればいっか」

と思って、ほとんど自分で仕事してました。
著者もこう述べてます。
「本当はプレイヤーとしての業務を『自分の魅せ場』と思い込み、なかなか手放せずにいたのです」
けど結局、仕事が回らなくなります。
それに加えて、部下からも反感を買うようになります。
実際、あなたも自分がプレイヤーとして売ってて、何から何まで口出しされてたら嫌じゃないですか?
きっと、あなたを育てた上司の方も、グッとこらえてあなたを信じて任せてきてたはずです。
「自分でやりたい」という気持ちを捨てようと決心してください。
◼️「部下の力を借りる」と決めてしまう
ぜひ最初に取り組んでほしいことは意識です。
「部下の力を借りる」と決めてください。

じつは、プレイングマネージャーが抱える問題のほとんどは、
「自分でやりたい」
という衝動を抑えることさえできれば解決します。
少し考えてみましょう。
あなたは次のような悩みを抱えていないでしょうか?
・いちいち指示を出さないと、部下が動いてくれない
・部下がミスを恐れて、なかなか挑戦しようとしない
・業務を引き継ぎたくても、部下が育たない
・残業を減らしたいが、誰も業務効率化について本気で考えてくれない
・誰も手伝ってくれないので、仕事を持ち帰ることがある
これは、著者の伊庭さんも、僕自身も抱えていたジレンマです。
正直、ほとんどのプレイングマネージャーが経験してきた悩みじゃないでしょうか?
プレイングマネージャーは自分の力があって、成果を出して上に上がってきてるので、
なんでも自分とやろうとしがちです。
けどこれらの問題は、部下の力を借りると決めることで、いっきに解決に近づきます。
もし、あなたに心当たりがあるようなら、まず意識改革からはじめましょう!
結論
プレイングマネージャーの仕事は、部下の力を借りながらチーム全員で成果を出すこと
心得2:任せられるマネージャーは“今”ではなく“1年後”に視点を置いている
◼️プレイングマネージャーは、つねに先のことを考えて判断する
部下に仕事を任せるとき、最初は教えるのは大変です。
けど今目の前のことばかりにとらわれてはなりません。
1年後を考えて仕事してみてください。
1つ、たとえ話をします。
あなたは、リンゴを剥く仕事をしています。

あなたのチームには、あなたを含めて3人のメンバーがいます。
あなたのリンゴを剥くスピードは、ほかのメンバーの3倍。
今、目の前には3つのリンゴが置かれています。
あなたはどのように行動しますか?
判断A:スピードを優先し、自分でやる
判断B:メンバーに経験を積ませるために、あえて任せる
これ、正解はもちろんBです。
そうでなければ、いつまで経っても状況は変わりません。
考えてみましょう!
もしあなたの仕事が認められて、300個のリンゴを剥く仕事が入ったらどうなりますか?
いくらあなた1人が頑張っても、他のメンバーが成長していなければ、とても追いつきません。
もちろん、「その時に経験させればいい!」
なんていう意見もあるかもしれませんが、
僕からすると、いざという時に備えて、リスクが小さい時から練習をさせておくことが重要ですね。
「その時」というのが、ミスが許されず、スピードも求められるような仕事だった時、その時に部下に教える労力も払ってやりますか?
こう聞くと、Bが正解だと素直に納得できると思います。
ただ実際の仕事の現場では、多くのプレイングマネージャーがAの判断をしてしまいます。
あなたの仕事での判断はAばかりになってませんか?

◼️任せる苦しみは、最初だけ
もちろん最初は仕事は遅いでしょうし、トラブルも起こりますし、手間もかかります。
けどそれは
「最初だけ」
だと割り切ってください。
どうしても一歩踏み出せない人は
「経験曲線効果」
というものがあるのでそれを知るだけでも全然違います。
簡単に言うと、
「経験を積めば、慣れていって、更なる成果を出してくれる」
という内容です。

結論
「1年後」を考えれば、任せる不安は消える。
心得3:ブレない判断基準を持てば、業務量を3割減らせる
◼️過去の延長線上で考えてはいけない
ここまで読むと、こう思うかもしれません。
「仕事を任せるのはいいけど、任せられた部下は忙しくなり、残業が増えるのでは・・・」
その通りです!
だから、プレイングマネージャーは、自分の仕事を任せるだけではなく、全体の仕事量を見直すこともセットで行う必要があります。
目標は、全体の仕事量を3割ほど削減することを考えてみて下さい。
過去の流れではなく「基準で決める」ことが大切です。
ではその基準とは?
無駄かどうかの判断基準
⬜︎「顧客満足」に悪影響が出る
⬜︎「従業員満足」に悪影響が出る
⬜︎「コンプライアンス」の問題が出る
上のチェック表に1つもチェックがつかないなら
その仕事はやめた方が良いです。

僕自身も辞めたことリスト
・週2回やってたMTGを週1回に減らした
・朝礼の所長の言葉を週5回から週2回に減らした
・数字報告の無駄を無くした
・数字の計算は勝手にやってくれるようにスプレッドを組んだ
などなど。。。
批判を受けることも多少ありましたが、
結果的に業績が上がりました。
基準を設定して考えてみると、意外とシンプルに判断できる右葉にもなります。
結論
無駄な仕事をやめるときは、基準を決めると、判断に迷わなくなる。
心得4:あなたがいなくても勝手に動くチームを目指せ
◼️プレイングマネージャーは「自主運営型」のチームをつくれ
理想とするのは、
あなたが席にいなくても、仕事がまわる組織づくりをする。
これが、プレイングマネージャーが課せられた責務です。
あるエピソードを紹介します。
校長、教頭先生向けの雑誌、
「週刊教育資料」
というものがあり、そこの担当者との打ち合わせをしていく中で
【崩壊するクラス】
と
【うまくいくクラス】
の違いを話していました。

【崩壊するクラスの特徴】
結論「先生1人が頑張りすぎている」だそうです。
授業に集中できていない児童がいないかどうか・・・。
ちょっと気になる児童がいれば、モグラ叩きのように
「大丈夫?」と声をかけるスタイル。
けど、1人の先生が30人の児童を隅々まで把握することはできません。
TVのニュースとかでも
「いじめに気づかなかった」
という教師の言葉が紹介されますが、これと無縁ではないのではないでしょうか?
【うまくいくクラス】
結論「先生がそこまで頑張っていません。」
児童同士が「助け合う仕組み」をつくっています。
たとえば、「4人1組の班」をつくり、
児童たちが「教えあう」といった仕組みがあります。
そうすると、例えば班の1人が授業を理解できずに、教科書に落書きをしはじめたとします。
すると先生が気づく前に、その班の友達がその姿をキャッチして、教える。
このように、
「自分たちのことは、自分たちで解決する」
そんな自主運営の状態をつくるわけです。
これこそがプレイングマネージャーの理想系ですね。
どれだけ優秀な人間でも、
1人の人間が管理できる人数というのは限界があると言われています。
一般的には5〜7人です。
ただし、プレイングマネージャーは個人の業務もあるので、
2〜4人程度が適正です。
だからこそ、人に任せていかないと、あなたのチームは崩壊します。
結論
自分1人出チームをまとめようとせず、部下にもマネジメントを任せよう。
心得5:「仕事がまわる」がゴールではない。現場からイノベーションを起こせ
◼️プレイングマネージャーの優位性とは?
まずは意識改革から始まり、
仕事を部下に任せて、
自分がいなくてもまわる組織が作られて、
それで終わりではありません!!!
プレイングマネージャーがやるべき挑戦は、おおむね次の2つです。
①お客様の要望の答えるのではなく、期待を超えるサービスに挑戦する
②部下に高い期待をかけ、部下のキャリアの可能性を広げる

現場に1番近いのがプレイングマネージャーです。
だからこそお客様からの
「3つの不(不満、不安、不便)」
から気付きをえて、イノベーションを起こしましょう!
本部はきっとデータではよくみてますが、現場の声というのは届きません。
だから
「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!」
っていうセリフが大ブレイクするわけですね!!
多くの共感を得たに違いありません。
データだけではわからない声をキャッチし、
すぐに対策を講じることができるのも、プレイングマネージャーだからこそできます。
そこからイノベーションが起きれば、会社や世の中の問題解決になり、
きっとあなたも出世していくことでしょう!

結論
不満・不安・不便の声は、プレイングマネージャーの武器になる。
まとめ
①「自分でやってしまいたい」を捨てる
→プレイングマネージャーの仕事は、部下の力を借りながらチーム全員で成果を出すこと
②任せられるマネージャーは“今”ではなく“1年後”に視点を置いている
→「1年後」を考えれば、任せる不安は消える
③ブレない判断基準を持てば、業務量を3割減らせる
→無駄な仕事を辞める時は、基準を決めると、判断に迷わなくなる
無駄かどうかの判断基準
⬜︎「顧客満足」に悪影響が出る
⬜︎「従業員満足」に悪影響が出る
⬜︎「コンプライアンス」の問題が出る
④あなたがいなくても勝手に動くチームを目指せ
→自分1人でチームをまとめようとせず、部下にもマネジメントを任せよう
⑤「仕事がまわる」がゴールではない。現場からイノベーションを起こせ
→「不満・不安・不便」の声はプレイングマネージャーの武器になる。
いかがでしたでしょうか?
ものすごい勉強になったと思います。
あなたもプレイングマネージャーから少しずつ脱却していきましょう!!
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