みなさん、サイゼリヤは食べた事はありますか?
イタリアンを安くて、美味しくて食べられるお店、サイゼリヤですね。
今本を読んでて、サイゼリヤの創業の秘密が書いてありましたが、
胸が熱くなるくらい良いお話だったので、ぜひ共有させて欲しい。
「お前には素質がある」
サイゼリヤの創業者は「正垣泰彦」さんという方。
大学時代、渋谷食堂という飲食店でアルバイトを始めたのが、飲食業との出会い。
そこでは、「皿洗いは皆すぐ辞めていく」というのが有名だったので、正垣さんは、それなら!と自ら皿洗いを懇願。
ただこれが楽しいのなんの!
皆に喜んでもらえる事が何にも代えられない幸せだと言います。
それ以外にも素直に様々な事を取り組み、前向きな姿勢が評価される。
そうしていくと、ある日コック長の方から、
「お前には素質がある。俺たちは辞めてもついていくから、独立しないか」
と持ちかけられたとのことです。
起業したのは、千葉県市川市にある17坪の土地に、洋食店を開業。
1967年、大学在学中の21歳の時である。
運命を変えた母の言葉
独立するも、人は全く来ない。
しかも立地は最悪。
商店街の外れに構える1号店。
お店は2階にあるが、1階には八百屋とアサリ屋が入っている。
狭い階段を上っていかないといけないが、入り口に置かれた成果が邪魔をして思うように通れない。
待てど暮らせど人は来ないから、深夜まで営業をすることに。
お店で寝泊まりをする生活。
すると、深夜営業が仇となり、深夜になるとヤクザの溜まり場になってしまった。
そこで大喧嘩が始まり、石油ストーブが転倒し、店は全焼。

ただ、正垣さんは「ああ、これで辞められる」と少しホッとしたと言います。
家に帰り、その事を母に伝えると、母から意外な言葉が飛び出します。
「火事に遭ったあの店はお前にとって最高の場所。邪魔だと言っていた八百屋もアサリ屋もお前のためにそこにある。自分の目の前に起こる出来事は全部最高。もう一度同じ場所で頑張りなさい。」

起こる出来事は良いことも、悪いことも全部自分のため。
という教えです。つまり立地など他責にしてても何もうまくいかない。
かくして繁盛店へと導いてきた
そこから気を引き締め直して営業をやり直すも、
まだまだ全然お客様は来ない。1日に6人しか来ないこともザラ。
一緒に信じて付いてきてくれた従業員にはろくに給料も払えない。
ただ、考えると商店街の中で、洋食店は他にもあったので、イタリアンで出店しよう!ということでイタリア料理店を出店。
ただそれでもお客さんは来ない。
「やっぱり立地のせいか・・・」と他責にしてしまいそうな時、おふくろの教えが頭をよぎった。
「自分の考え方が間違っている」と思い、一度全部逆に受け止めることにしたと言います。
まずは立地を最高の場所と捉え、いまの環境を活かせばいい!
1階に八百屋とアサリ屋があるならば、その食材を使わない手はない!
そこで野菜サラダとアサリのボンゴレというメニューを創作した。

他にも、自分が楽をしてお金を儲けたいという邪な思いがあった。けれども、自分中心の考え方はエネルギーの法則に反する。
見返りを求めず、困っている人に喜んでもらうのがビジネスの目的だ!
そう思って、どこよりも安くて美味しい料理を出そうと決めた。
最初は3割引。それでもお客さんは来ない。
次に5割引。それでもお客さんは来ない。
最後は7割引。そうすると、1日20人くらいしか来なかったお客さんが、なんと500人を超えるようになった!
最悪の時こそ最高である
サイゼリヤはその後、1店舗じゃまかないきれなくなり、チェーン展開をすることになった。
学びは、自分の目の前に起きる事は全て最高と捉える。
そうした心が構えで困難に向かっていった先に、自ずと道がひらけていく。
苦しい事は他人のせいにして避けたいと思うのが人間の性。
ただ、苦労は自分が最高に幸せになるために起こっている。
苦しさを通り抜けなければ、人間は正しくなれない。
最悪の時こそ最高であり、艱難辛苦の時こそ成長のチャンス。
「人のため」と思う時、心の奥から力が湧いてくる。
人の役に立つ事、他者と喜びを分かち合う事が最も幸せ。
最後に
大それたことをする必要はない。
人のために目の前の仕事を一所懸命にやる。
そうすれば、必ず自分だけの実がなる。
20代を生きる若者にはこの心理を伝えたい。
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